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【ロングアイアン】

ロングアイアンのトップバッターである1番アイアンは、アイアンの中では最強の飛距離を誇りドライビングアイアンという呼び方をされることもあります。 200ヤード飛ばすことも珍しくなく、さすがトップバッターだけのことはあると感心させられますがあまり出番はやってこない不遇なクラブでもあります。 扱いがちょっと難しいですし飛距離が欲しければウッドを使ったほうがいいので、プロでも試合では滅多に使わないようです。 200ヤード飛ばしたければ3番ウッドのスプーンを使用すればいいですし、1番アイアンはなくても構わないと考えるゴルファーはプロアマ問わず大勢いますから、ゴルフ用品店でしか触ったことの無い人がほとんどかもしれません。 2番アイアンも1番と同じ境遇を分かち合う、出番が少ないクラブになります。ミッドアイアンという呼び方もなんとなく中途半端に感じられ、所有することを真剣に考えなくてもいいんじゃないかと思わせる残念さも醸し出しています。 ロングアイアンの中で一番使用率が高いのは3番で、クラブセットに最初から含まれていることがほとんどなので持っている人が大半だと思いますが、扱いは簡単ではありませんので滅多に使わないかもしれません。なぜかミッドラッシー、ミッドマッシーと呼ばれることがあり、1番や2番のようにアイアンが含まれないのがちょっと変わっています。この3種類がロングアイアンに分類されます。

【ミドルアイアン】

4・5・6と数字の中心部にある3つの番手がミドルアイアンになります。 4番アイアンは170ヤードの飛距離が目安になるので、このあたりからウッドではなくアイアンを使う気になるためロングアイアンよりも使用頻度が上がる、わりと活躍するクラブになります。 一番の人気者は160ヤード飛ばせる5番アイアンで、初心者からアマチュアまで幅広い層に支持されています。ゴルフ場で「ミドルアイアンの中でどれがお気に入りですか?」と質問すれば、 3割以上の方が「5番だね」と答えるでしょう。ゴルフ用品店で同じことを聞いても、地下鉄のホームで同じことを聞いても返ってくる答はそう変わりません。 また5番アイアンは別名マッシーと呼ばれる、まさにマッシーの中心的存在です。4番アイアンはマッシーアイアン、6番アイアンはスペードマッシーなので、5番こそがマッシーオブマッシーでしょう。マッシーという呼び方をされて嬉しいかどうかは本人に確認しなければ分からないですが、みなさんはマッシーというアダナを付けられたら喜ぶでしょうか。 日本人でもこう呼ばれる人はいますが、よく考えるとそんなにかっこいいアダナでもありませんしちょっと複雑な気分にさせられてしまいます。 本名に「マ」が含まれている人なら受け入れることが可能でしょうが、吉田佐吉という名前ならヨッシーこそが相応しいアダナでマッシーはちょっと違います。

【ショートアイアン】

7番から9番アイアンまではショートアイアンに分類され、飛距離はそんなに出ませんが上達すればポンポングリーンに乗せることが出来るようになる素敵なクラブなので誰もが重宝します。 稼働率が高いのはなんといっても7番アイアンで、これさえあれば8番と9番はなくてもいい、そう言い切るゴルファーもいます。 7番アイアンの飛距離がおよそ140ヤードなので、調整して打てるようになればたいていの難局や普通の展開をそつなく乗り切ることができるでしょう。 初心者をコーチする立場の人も、アイアンの中ではまず7番を練習するように弟子に助言を与えるのが当たり前のようになっています。 これをある程度覚えてから他のクラブを練習する、というのがレッスンの流れとして定着してから長いそうです。なぜかは詳しく知りませんが、使用する場面が多いからそうなったと考えるのが 妥当ですしきっとそうなのでしょう。 そんな愛されている7番アイアンはマッシーニブリックとも呼ばれていますが、ここまでマッシーを引っ張るのかと初めて聞いたら驚くかもしれません。 8番アイアンはピッチングニブリックで、ようやくマッシーの呪縛から開放され9番アイアンはニブリックになります。この3本がショートアイアンを構成する面々です。